プッシュ!!
しなきゃ良かった。無駄に後悔。
それは先日のとある一夜の事である。いつものように自宅のアパートに帰るや否やベランダでタバコを吸う。ちなみに自宅ではベランダでしか煙草を吸ってない。一度決めた頑固な習慣。そんな暇があればそのものを辞めればいいのにな。
夜の景色を眺める。そこには自宅の駐車場しか見えない最低なビジョン。数台の奥様らしき軽自動車が軒を連ねる。
一台の車に目が止まった。車内のライトが付いていたのだ。しかもこれで3回目である。
現在の車はどうかは良く知らないが、
エンジンのかかっていない車に明かり→バッテリーがあがる。
というオイラの昔からのつまらん方程式が頭の中を駆け巡り、何かがオイラを背中から押し出す。もう放ったらかしはいけんでーって。
オイラがガキの頃。。。近所の知り合いのおっさんが夜中に我が実家を訪ねた。何事かと思えば、うちのオカンの車にライトが付いたままだよって、それだけを告げておっさんは帰っていったのだ。ただそれだけを。。近所の何気ない温かみを感じたオイラのささやかな記憶である。
付随してそれが急に思い出されたのだ!!
流石にその車がどの部屋の若奥様かくらいは容易に見当がつき、完全にオイラの上の人なのだ。いっつも朝の出勤時間がかぶるけなあ。
勇気を出し、その家庭の玄関に立ちはだかる。インターホンをプッシュ!オイラの顔もカメラにプッシュ!!
反応が無い。しかし玄関には煌々と明かりが付いている。おそらく旦那の帰りを待っているのだろう。オイラはNHKでも宗教でもねえぞ!!くそー!!
一度プッシュした手前、中途半端に諦めれない。
時間差でプッシュ。完全に外野から見れば不審者である。。。。
「若奥様:はい。」
キター!!返事だ!!
「爺:あ、あの~。下の者ですが~。お、おそらくそちらのご家庭の車のライトが付きっぱなしのような気が致します・・・。」
「若奥様:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「若奥様:あの~どちら様ですか??!!(怒り)」
何故か返答に戸惑うオイラ。さっき自己紹介したつもりなのに、こうも返されるとは。。
我に返る。何をやっているのだ!ここは実家でも地元でもない集合住宅のアウェイだぞ!!
「爺:失礼しました。。。」
と何故か誤ってしまいその場からオイラは立ち去ってしまった。。最悪である。
良く考えればそんな無理な親切がまかり通るはずがない。下手すりゃ通報ものだ。それに車の検討がつく自体ヤバいとも言えるし、社会はそんなに甘くは無い。
もう止めよう。そんなところに気を使うのは。
やはり見て見ぬ振りが一番なのか。誰もが偽善者なのか。
そんなに上手に生きたくはないのだが。
いやオイラに限っては、単にその若奥様に言いたいPLAYなのだろう。
と考える他はない。






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